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膝の前十字靱帯損傷について|深谷市ふじ接骨院2022.07.29

膝の前十字靱帯損傷について

 

 

 

以下のスポーツをよくしますか?

 ・柔道やラグビーをする

 ・バスケットボールやバレーボールをする

 ・サッカーやテニスをする

 

 膝の前十字靭帯損傷をする可能性があります

 

そもそも膝の前十字靭帯とはどんなもの?

 

 膝の前十字靭帯は、膝関節の真ん中で大腿骨と脛骨と呼ばれるすねの骨をつなぐ、強靭なコラーゲンの繊維の束です。膝関節内で十字に交差した2本の靭帯のうち、前方に位置しているものを膝前十字靭帯と呼びます。

 

大腿骨の後ろから脛骨の前方につながっており、脛骨が前にずれることを防いで関節が異常な角度に曲がることを阻止することにより膝関節を保護する役割を持ち、それと共に膝関節が滑らかに動くように補助する役割を果たします。

 

どんなときに受傷するのか

 

膝前十字靭帯はスポーツ活動中に損傷する場合が多く、そのスポーツの種類によっても受傷する原因が違ってきます。

 

接触型

 

ラグビーや柔道などの所謂コンタクトスポーツのなかでタックルや足払いなどの外力が直接膝関節に加わり損傷する場合を接触型と言います。

 

非接触型

 

バスケットボールやバレーボールなどのジャンプの着地時に膝まわりの筋肉の大腿四頭筋が急激に収縮したり、サッカーの切り返しによって膝関節に捻りが加わる動作によって損傷する場合を非接触型と言います。

 

 

 

膝前十字靭帯損傷の症状

 

膝前十字靭帯損傷は一度の大きな外傷(アクシデント)で発生します。受傷時のもっとも特徴的な症状は、激しい痛みの急な発現です。

スポーツ活動中であれば、膝関節の痛みや不安定感のためにプレーの続行が不可能になることがほとんどです。下記に特徴的な症状を例として記載いたします。ただし、あくまでも参考ですので自己判断せず、正確な診断や治療のために思い当たる方は一度医療機関に受診することをおすすめします。

 

・「ブチッ」と断裂音が聞こえた感覚

・プレー続行できないほどの痛み

・膝になんとなく不安定感を覚える

・膝に力が入らない

・膝の曲げ伸ばしが困難に

・徐々に膝内部に血が溜まることによる腫れ

ひどい場合には半月板も同時に損傷してしまい、ある角度以上に膝を曲げ伸ばしできなくなる”ロッキング”という状態になることもあります。

 

また、膝前十字靭帯損傷を放置したとしても、時間の経過と共に徐々に痛みが引いていきます。ただし、痛みが引くことと損傷の修復とは関係がなく、殆どの場合で治っていないので、痛みがなくなったからと言って勝手に安心せずに医療機関を受診しましょう。膝前十字靭帯は、損傷しても時間が経過すると日常生活や歩行ができてしまうことがあるために「治った」と勘違いしやすいです。

そして、治療せずそのまま放置すると、膝がガクッと崩れる”膝くずれ”という症状を繰り返し起こしやすくなります。この現象が繰り返されると半月板損傷を引き起こしたり、年月をかけて関節内の軟骨や骨を損傷・変形させて変形性膝関節症に発展してしまいますので、安易に自己判断せずにきちんと治すことが大事になります。

 

膝前十字靭帯損傷の検査法

 

膝関節を動かすことによって膝前十字靭帯損傷による不安定性を診る検査としてラックマンテストと前方引き出しテストというものがあります。

 

ラックマンテスト

①患者はベッドに仰向けになり受傷した側の膝を約20°曲げます。

②術者は片方の手は大腿を膝蓋骨(膝のお皿)の上より5㎝程上を外側から持ちます。

③術者はもう片方の手を下腿の脛骨粗面と呼ばれるあたりを内側から持ちます。

④そのまま下腿を患者からみて前方にゆっくりと引き出します。

⑤この時に引っかかって止まらないエンドポイントが無ければ陽性です。

 

前方引き出しテスト

①患者はベッドに仰向けになり受傷した側の膝を約90°曲げます。

②術者は患者の受傷した側の足の甲に自身の臀部を載せて固定します。

③術者は両手を下腿の脛骨粗面と呼ばれるあたりを持ちます。

④そのまま下腿を患者からみて前方にゆっくりと引き出します。

⑤この時に引っかかって止まらないエンドポイントが無ければ陽性です。

 

膝前十字靭帯損傷の治療法

 

受傷した直後は所謂RICE処置をすることが重要になってきます。

・R: Rest(安静)

・I: Icing(冷却)

・C: Compression(圧迫)

・E: Elevation(挙上)

患部を安静に冷やして固定して心臓より高い位置に挙げる事で内出血や血腫の形成を緩やかにする目的で行います。

その後は手術をしない保存的治療か靭帯再建術などの外科的治療をするかになりますが、当ブログでは保存的治療を深掘りしたいと思います。

 

保存的治療法

保存的治療の原則は、活動性の低下を含めた生活指導と膝まわりの筋肉の筋力増強を行いながら、必要に応じて装具を用いて膝崩れを起こさせないように注意させながら、スポーツ活動に復帰させることです。不安定性が残存したままスポーツ活動を行えば、膝崩れを繰り返し、二次的に半月板や関節軟骨に損傷を生じ、将来的に変形性膝関節症になる可能性が高いためです。

 

膝の前十字靭帯損傷後に有効なトレーニング

 

 大腿四頭筋のトレーニング方法

①背もたれのある椅子に深く腰掛けます

②片足をゆっくり水平まで持ち上げます

③5秒間キープします(息を止めながらすると血圧があがりとても危険です)してください。

④ゆっくりと元に戻します

⑤これを互いに2〜3回繰り返します。

 

 

 大腿四頭筋のトレーニング方法その2

①ベッドに仰向けになり、膝の裏に丸めたタオルを入れます。

②そのタオルを潰すように膝を伸ばします

③5秒間キープします(息を止めながらすると血圧があがりとても危険です)してください。

④ゆっくりと元に戻します

⑤これを互いに2〜3回繰り返します。

  

 

膝の動きをよくするヒールスライドトレーニング方法 

①足を伸ばして座り、かかとの下にタオルを置きます

②かかとをゆっくりとお尻に近づけて、できるだけ膝を曲げます(息を止めながらすると血圧があがりとても危険です)

③かかとをゆっくりお尻から遠ざけて、できるだけ膝を伸ばします(息を止めながらすると血圧があがりとても危険です)

④これを互いに2〜3回繰り返します。

 

リハビリにはウォーキングが大事です

 体重をかけられるような段階になってきたらウォーキングによるリハビリも重要になってきます。

ウォーキングによる全身運動により膝まわりの筋肉だけでなく全身の筋肉を使うことで少しずつ競技に復帰する体力作りになります。

 

 正しい歩きかた 

①背筋を伸ばし、軽くお腹を引き締めて歩く。

②腕を足の動きに合わせて自然に振る。

③歩幅は、足を着地するときに膝が軽く曲がる程度にとる。

④拇趾(つま先)で地面を蹴る。

⑤かかとから着地する。

 

 

当院で対応出来る施術

 当院では、まずお話を伺った後に視診・触診・検査等を行い、その症状に合わせた治療を提案し、施術させて頂きます。

 症状に合わせた治療を提案させて頂くのに以下の治療を中心に行っております。

 

 1つ目は、筋肉に対して、刺激を与え、血流の流れを良くし、回復力を高めて上げる「筋治療」を施術します。

【筋治療】

 

 2つ目は、骨盤のゆがみを矯正し、身体のバランスを整え、神経・血流の流れを良くして、回復力を高める「骨盤矯正」を施術します。

 当院では、アジャスターという器具を使用し、矯正するため、身体の負担を少ない状態で受けれるため、年齢問わず施術出来ます。

【骨盤矯正】

 

 3つ目は、痛みが出ている場所のツボや治療点を見つけ、鍼をさして微電流を流すことによって血行を良くして筋の緊張を緩める「鍼治療」を施術します。また、鍼を刺すことで痛みを感じる限界値を上げて痛みを感じにくくなるように促します。

【鍼灸治療】

  当院の鍼治療で使用する鍼は細い鍼を使用し、施術する為、少ない痛みで施術出来ます。

 

4つ目は、痛みがある部分に対して、より深い刺激を与えて、身体の回復力を高め、早く痛みを改善出来るようにする「超音波治療」を施術します。

 

 

 こちらは「EU-910」という機械を使用して、施術します。

 

 

 

 まとめ

膝の前十字靭帯損傷した時には
①RICE処置を行う。
②痛みがない又はほぼないからと言って放置しない。
③膝まわりの筋肉のトレーニングを行う。
④マッサージなどで膝まわりの筋肉を緩める。

⑤膝に負担のかからない体重管理。
をすることが重要になってきます。膝の前十字靭帯損傷は強度の高いスポーツ活動をされている方なら誰でも起こりうることです。そして靭帯は原則として自然に再生されないので、競技に復帰できるまでの状態になるまで時間がかかります。故に精神的に不安定に陥ることも多くなります。中・長期的に復帰までかかる事を理解したうえで自身で出来ることをコツコツと積み重ねることが必要になります。

 

最後に

 ふじ接骨院・鍼灸院では、深谷市・籠原エリアを中心に、お客様一人一人に合わせた施術を心がけています。

 スポーツをしていて起きてしまった外傷や交通事故での治療など幅広く対応させていただきます。

 また日常で起こる肩や腰などの慢性的な痛みがある方もアットホームな雰囲気の当接骨院にぜひお気軽にご相談いただければと思います。

院長:齊藤 裕一朗

著者Writer

院長:齊藤 裕一朗

1986年6月24日 AB型
趣味:サッカー観戦、ゴルフ
資格:柔道整復師

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